田んぼダムの実証実験

西川で田んぼ

田んぼダム実証実験を行う西川の田んぼ

 須賀川市は牛袋町地内の浸水被害軽減を図るため、28年度から地元関係者の協力を得て、笹平川上流域で田んぼダムの実証実験に取り組んでいる。今年度1回目の設置作業が20日午後1時半から東北自動車道西側の西川字高津地内で行われる。
 これまで内排水ポンプ増設など浸水被害軽減策に取り組んできたが、牛袋地内に流れ込む水量を根本的に少なくするため、昨年度から田んぼダム実験を継続している。
 田んぼダムは水田が持つ洪水緩和機能を活用して、稲の植わった通常の田んぼに雨水を一時的に貯留させ、少しずつ排水することで河川や水路の急激な水位上昇を防ぎ、下流域の浸水被害を軽減させようとするもの。
 市は高津地内の20㌶超の田んぼをダムに見立て、設備に必要な水位調整管や水田用畦畔マス設置を西川地域資源保全会や地元農家らの協力を得て作業してきた。
 昨年秋から冬にかけての実験では、田んぼの苗に大きな影響が出るほどの貯水にはならない見込みではあるが、今年度は実際に田植え時期からの実験を行い、浸水被害軽減と田んぼへの影響との検証を重ねながら効果的な取り組み継続を考えている。
 なお今年度は稲刈り終了後の秋口にも田んぼダムに必要な機材の設置を行う予定だ。
 田んぼダムは洪水緩和機能と治水施設を補完する役割を持つとして全国的な広がりを見せ、大雨のときに水田からの排水量を抑制できる、畦畔から越水しない程度に排水を制御できる、現在使用している排水口を大規模に改造しないで使用できる(排水管より小さな穴の空いた調整板を落とし込む)などの特長がある。