企画展「名作との出会い」開幕

博物企画始

特色ある作品の鑑賞を楽しむ来館者たち

 須賀川市立博物館の企画展「名作との出会いー須賀川・石川ゆかりの近現代作家たちー」は18日から始まり、昨年逝去した松尾敏男画伯が自らの釈迦像を描き日本芸術院賞を受賞した傑作「サルナート想」など41点が来場者の目を楽しませている。
 須賀川市を含む県南地域ゆかりある13人の近現代作家による絵画や銅版画、彫刻、書など特色ある作品が並んだ。
 昨年8月4日、肺炎のため90歳で逝去した松尾画伯は牡丹を描く画家として中央画壇で高い評価を得ており、生前は須賀川牡丹園に足しげく来園しスケッチする姿を見せていた。
 須賀川の牡丹を愛した松尾画伯をしのび、昭和53年に第63回院展に出品し日本芸術院賞を受賞した「サルナート想」(日本芸術院蔵)を展示。インドのサルナートは釈迦が悟りを開いたあと初めて説法した土地であり、鹿野苑とも呼ばれている。松尾画伯が自らサルナートを訪れた際、そこで座し苦行に打ち込む釈迦の姿を着想し、四曲一隻(約4㍍)の屏風に描いた。
 ほかにも棚倉町出身で県内の近代日本画壇を主導した勝田蕉琴の「安らかなる鳥の巣」、須賀川出身の須田?中の「念持仏」、石川町(旧中谷村)出身で晩年須賀川にアトリエを構えた角田磐谷の「白鷺」など近代から現代にかけて須賀川・県南地域にゆかりの作家による作品の数々に来場者は感嘆の息をもらしている。
 同館学芸員によるギャラリートークは5月13日午前11時から。
 会期は5月28日まで。問い合わせは博物館(℡75ー3239)まで。