鳥井未央さんのスケッチ展

市図スケッチ

市図書館で開かれている 「須賀川のスケッチ展」

 横浜生まれで須賀川一中教諭を勤めた日本画家の鳥井未央(本名・兎喜雄)さんの「須賀川の風景スケッチ展」が市図書館1階ロビーで開かれている。
 昭和20年ごろのバスや川で遊ぶ子ども、松明あかし、須賀川橋から釈迦堂川を眺めた風景、西川橋と水車、木造校舎の須賀川一中校舎などのスケッチや本画、記述などが展示され、館内にある関連資料や写真も添えて紹介している。
 鳥井さんは明治29年(1896年)に横浜で生まれ、川端画学校日本画科を卒業後、日本画壇の大御所・平福百穂の弟子として研さんを積み、第2次世界大戦中の昭和19年に家族とともに須賀川市栄町に疎開し、約20年間、市内の風景をスケッチして回った。
 須賀川商業学校や須賀川高、仁井田中、須賀川一中などで美術の教諭や1年生の担任を勤め、須賀川美術協会に所属するなど若い作家たちに影響を与えた。
 退職したあと県総合美術展知事賞や特選など3回受賞し、中央画壇では日本美術院展に連続9回入選するなど活躍した。
 代表作は「群像」「運河」、「漁舟」、「入江」など。
 「須賀川のスケッチ展」は、行灯や陣笠など数多くの民俗資料が集められ、昭和44年に須賀川市体育館で開かれた「明治百年記念民俗資料展」にも18点出品した。観覧者数3183人を記録したため、市立博物館建設実現に向けて大きな礎になるなど影響を与えた。
 来館者の中には、鳥井さんの生徒としてお世話になった人もおり、「懐かしそうにしていた」と同館職員は話す。
 同展は4月末までの展示を予定している。