長沼ふれあいコンサート

長沼コンサート

心の復興を願い、 力強い太鼓を披露

 長野県長野市と須賀川市の長沼地区が復興を願い交流を深める「ふたつの長沼ふれあいコンサート」は11日、長沼保健センターで開かれた。
 大震災と藤沼湖の記憶をつなぐつどい実行委員会の加藤和記委員長が震災後の経過を説明し、市川一秋市立博物館長補佐が長野市の長沼公民館との交流の経緯について説明した。
 長野市にも「長沼」があり、今から約420年前、豊臣秀吉の命で、越後領主から会津領主となった上杉景勝と共に、信州の長沼から奥州の長沼にやってきた家臣の島津忠直は、同じ名前の土地で同じ名前の城の城主になった。長沼には今でも信濃町という信州ゆかりの地名が残っており、長沼小など共通の名前の施設もある。宮沢秀幸長沼市長沼公民館長が「不思議な縁に結ばれている、ぜひ交流を深めたい。東日本大震災で被災した須賀川市の心の復興を願い、太鼓の響きで応援したい」と鈴木潤一須賀川市長沼公民長と連絡を取り合ったことがきっかけで実現した。
 長野市からは宮沢館長や笹井妙音長沼歴史研究会長、チャレンジド太鼓グループ「どんどこ座・芙蓉の会」ら約30人が訪れ、絆太鼓「復興出陣太鼓」、「招福太鼓」などの演奏や民踊、吟詠を披露、ホールには力強い掛け声と太鼓の音が響き渡り、涙する来館者の姿もあった。
 長野市長沼の地域復興ソング「桜づつみ」の斉唱では、歌詞の一部を「藤沼の花、奇跡のあじさい」などに変えて歌い、来館者らは「気遣いありがとう」と感謝していた。
 冬季長野オリンピックで使った「善光寺太鼓の梵鐘」を鳴らし、東日本大震災の犠牲者のめい福を祈った。コンサート終了後に深谷武雄藤沼湖自然公園復興プロジェクト委員長が出演者に藤沼湖の湖底で見つかった「奇跡のあじさい」の苗木を手渡した。