11日で東日本大震災から6年

 東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故から明日で6年。1000年に一度と言われる未曾有の大災害から須賀川・岩瀬地方は官民が力を合わせて復旧・復興を歩み続け、平成28年度はそれらの成果が目に見え、肌で実感できるまでになった。
 住民の生活を支えるライフラインの復旧、倒壊家屋の建築など復旧・復興から今年度は新たなステージ「創造」へと舵を切り、藤沼ダム本堤・副堤完成と試験湛水開始、市役所新庁舎完成、応急仮設住宅閉鎖と建物撤去などハード事業はほぼ完了し、大きな事業は30年完成予定の市民交流センター「tette」を残すのみとなった。
 藤沼ダムは震災の大きく長時間の揺れにより本堤が決壊し、貯水約150万㌧が下流域に流れ込んだ。8人(行方不明1人含む)の貴い命を奪うと共に家屋など物的被害も深刻であったが、県や市、江花川沿岸土地改良区、被災者らが共に力を合わせ、昨年11月に中心遮水型アースフィルダム形式の本堤が完成するまでに至った。
 新しい本堤は高さ31・4㍍で長さ149・2㍍、副堤は高さ18㍍、長さ86・8㍍あり、東日本大震災と同規模の揺れにも耐えうる強度を誇る。現在は4月末の貯水供給開始に向けて試験湛水を行っており、夏前には周辺道路整備が完了、稲刈りが終わる秋に完成披露式を行う予定である。
 湖底を歩く会をきっかけに発見され移植した「奇跡のあじさい」は里親の輪が全国各地に広まっており、6月25日に藤沼公園での植樹祭を開く。
 須賀川市新庁舎は震災による建物倒壊で建築工事が行われ、復興のシンボル、新たな防災拠点として今月24日竣工、30日落成式、年度末の事務作業と引っ越し作業を経て、5月8日に開庁し窓口業務を再開する。
 新庁舎は「みんなの家」をコンセプトに、敷地面積1万7000平方㍍、建築面積4300平方㍍で地上6階、地下1階の鉄筋コンクリート造り。災害に強い免震構造で防火水槽や緊急貯水槽、災害用マンホールトイレ、非常用飲料水槽、衛生アンテナ、免震装置など災害対応設備も完備する。
 多目的利用できる市民ホールや松明をデザインし全高約45㍍の展望階、分散した行政機能が集約され窓口業務をワンストップ対応するなど市民サービス向上が期待され、内覧会は4月8、9日に実施する。