大木保存に3567筆の署名

市庁舎の大木

橋本市長に署名を手渡す宗像代表と安田副代表

 須賀川市新庁舎建設工事に伴い伐採が検討されている中央公民館のイチョウと図書館のケヤキについて、市民有志団体「町中の大木を守る会」(宗像正夫代表)は24日、橋本克也市長に2本の大木を伐らずに駐車場整備を進めるよう求める要望書と署名3567筆を手渡した。
 橋本市長は「皆さんの思いは受け止めさせていただくが、駐車場を利用する人や車の安全・安心を最優先で考えている。現段階で明確な答えは出せないが、我々としても技術的にどうなのかをしっかりと検討させていただきたい」と答えた。
 大木を守る会は宗像代表と安田きよ子副代表で組織し、昨年12月から大木の保存活動と署名運動を開始した。
 イチョウとケヤキは江戸時代から須賀川の歴史を見守り続けたと伝えられているが、新庁舎建設と駐車場整備、公民館と図書館を交流センター内に移転する一連の工事の中で、建物解体により木に悪影響を及ぼすなどを理由に伐採する方向で計画が進められている。
 要望書では大木を守る署名運動の中で「須賀川の誇りをこの大木をみせて子どもたちにつなぎたい」などの声が大きくなっているとし、「大木の命を全うする日まで市役所の庭で新しい歴史を刻むこれからの須賀川市を見守ってもらいたい」と求めた。
 橋本市長は旧庁舎解体・新庁舎建設工事で既に伐採したニセアカシアとイチョウについて「(市民の)安全性をしっかりと担保できる状況で伐採を決めた。新庁舎は防災拠点の核として完成するため、市民の安全が最優先。公民館などの建物を解体する工程の中で(建物に隣接しすぎていることなどから)木が健全な状態で残せるか難しいものと考えている。ケヤキとイチョウはなんらかの形で活用していけないかとも考えており、皆さんの署名と要望を受けてしっかりと検討させていただきたい」と答えた。
 また3月30日の落成式で、すでに伐採したイチョウを加工した記念品を来場者に贈呈する考えも示した。