ふたつの「長沼」新たな交流

 長沼城址を巡り同じ「長沼」の名を持つ2地域が交流する「ふたつの長沼 ふれあいコンサート」が、3月11日午前11時から長沼保健センターで開かれる。
 須賀川市の長沼地域と長野県長野市の長沼地域が震災復興として交流イベントを通して親ぼくを深め合う。
 今から約420年前に、豊臣秀吉の命で長野県など越後領主から会津領主となった上杉景勝に従い、信州長沼から奥州長沼にやってきた家臣の島津忠直が、同じ「長沼」の地で「長沼」城主となった。
 不思議な縁で結ばれた長野と須賀川の「長沼」地域は、旧城主が同じだけでなく、現在は公民館や小学校に長沼の名を冠するほか、須賀川は「城址を考える会」、長沼は「歴史研究会」を立ち上げ、ともに城跡を地域のシンボルとして守り続けようと保全・美化活動などに取り組んでいる。
 また、2つの城址はサクラの名所としても地元住民から親しまれるなど共通点が多い。
 長野県長沼地区はこれまでも歴史的な縁に着目して、金沢や外山、福島県二本松市などを訪問して交流を深め、須賀川市長沼地区も北海道長沼町と親交を深めており、今後の交流の輪の広がりが多いに期待される。
 今回の交流活動は長野県長沼地区が「島津忠直が紡ぐダブル長沼『縁の輪』交流事業」と銘打ち、東日本大震災で被災した須賀川の「心の復興」を願い、地元に伝わる和太鼓の響きで応援したいと申し出て、両公民館主催のふれあいコンサートの実施が決まった。
 コンサート当日は長野市で活動するチャレンジド太鼓グループ「どんどこ座・芙蓉の会」による三登山太鼓、長沼こまち太鼓が演目「復興出陣太鼓」などを演奏する。
 事前申し込み不要で多くの来場を呼びかけている。
 問い合わせは長沼公民館(℡67―2474)まで。