今もかがやき

No.新年

やべ ひろし矢部博司さん(87)

須賀川市上小山田


趣味は盆栽、日本画、家庭菜園

「悲惨な戦争を語り継ぎたい」

 教べんを執ったあと、 地域で活躍する矢部さんは大東盆栽会の会長を長年務めている。 趣味は盆栽の 「五葉松」、 「松柏」 をはじめ雑木の寄せ植え、 菊花などに力を注ぎ、 後継者の育成にも努めている。
 日本画も独学で学んだといい、 自身は 「下手の横好き」 というがかなりの腕前である。
 健康を考え、 家庭菜園での野菜作りにも精を出し、 収穫する楽しみと食べる楽しみを味わっている。
 郷土史を読んだり調べたりするのが好きで、 歩いて一人でコツコツと調べていると、 つい時間を忘れてしまうほど夢中になるという。
 戦後70年が過ぎ、 戦争の記憶を風化させないようにと、 戦時中の体験など書きつづり、 新聞の特集に投書したこともある。 歴史の生き証人でもある自分の貴重な体験を、 後世に語り継ぎたいと取りまとめている。 「戦争の悲惨な思いを、 二度と起きてはいけないと強く思う」 と話す。
 人望が厚く誰からも頼りにされる人柄で、 とても面倒見がいい。 また何事にも真面目に取り組むため、 毎日時間が過ぎるのが早いと感じると話す矢部さんは 「健康でこれからも人と触れ合いながら、 何か人のために役立ちたい」 とも。
 戦争の恐怖を体験したからこその、 人に対する優しさや思いやりといったものが感じられる。 またその表情には穏やかさの中にもまぶしさがある。