18日に試験湛水安全祈願祭

藤沼ダム

湛水式を控え報道陣に公開した土砂ばきゲート

 4月下旬から農業用水に貯水供給を開始する藤沼ダムは、昨年末で高さ31・4㍍、長さ149・2㍍の巨大本堤が完成し、安全性を最終確認する試験湛水を18日から始める。同日の安全祈願祭と式典に先立ち、13日午後から土砂ばきゲートの閉塞試験を報道陣に公開した。
 土砂ばきゲートは取水口とともに本堤や副堤そばなど3カ所設置され、湖底に土砂がたまった場合数年間に1回開く程度のサイクルで利用する。幅1・2㍍、高さ1・3㍍の手動式で、18日の試験湛水開始に伴い正式に閉める。
 13日は手動操作を伴い試験を行い、本堤そばのゲート動作が公開され、正常に閉まり湖底に予定通り水がたまる状況を確認した。
 18日午前10時半から施工者で構成する藤沼湖周辺地域に係る災害復旧工事安全衛生連絡協議会主催の安全祈願式を、午前11時1分からは湛水式をダム管理所前広場で関係者が出席して執り行う。
 藤沼ダムは東日本大震災の大きく長時間の揺れで本堤が決壊し、下流域に人的・物的被害をもたらした。平成24年7月から再建に向けて県ダム復旧委員会が発足し、設計や施工方針など進捗状況に則して計19回開き検討や確認を繰り返してきた。
 ダム復旧工事は平成25年10月から着工し、堤防は中心遮水型アースフィルダム形式を採用し、東日本大震災と同程度の揺れに十分耐えうる強度を持つ本堤と副堤が昨年完成した。
 貯水量は決壊前と同じ150万立法㍍。本堤は高さ31・4㍍で長さ149・2㍍、副堤は高さ18㍍、長さ86・8㍍あり、今月5日の復旧委員会で湛水試験開始が決定した。