石地蔵など20体無残な姿に

須賀川市内墓地

頭部が壊された石地蔵

 須賀川市柱田と舘ケ岡の墓地2カ所で2日から3日にかけて、石地蔵や観音像など壊されたり台座から外されたりした。墓地2カ所は直線距離で約2㌔の距離にある。通報を受けた須賀川署は器物損壊容疑事件として捜査を進めている。
 同署の調べでは柱田地区で14体、舘ケ岡地区で6体の被害が確認されており、市内の他の墓地でも被害が出ているとの情報もあり確認を急いでいる。
 被害に遭った地蔵像や観音像は頭部や手の部分が壊され、台座から押し倒されていた。
 同署によると3日早朝に本堂で読経を務めていた柱田地区の住職が物音に気付き、墓地内を行き来する不審な人影を見かけた。異変を感じた住職が墓地に出たところ地蔵などの被害を発見した。墓石の所有者には連絡済みで、被害者を代表して住職が警察に通報した。
 同日午後には舘ケ岡地区の墓地でも破壊された石仏が見つかり、盗まれた痕跡はないという。
 被害に遭った石地蔵の多くは、先祖や肉親を供養するために墓石脇に建立されたもので、台座から強引に取り外されたり、頭部が無残に胴体から欠損していたりしていた。柱田地区では地上から約2・5㍍の高さにある観音像の指の部分だけが破損し、そばには犯行に使ったと思われるひと抱えほどの石が転がっていた。
 墓地を管理する50代の住職は「ご先祖様を供養するお地蔵様にこんなひどいことをするとは」と声を詰まらせながら加害者に怒りを募らせていた。
 墓地は夜になると真っ暗で街路灯もわずかしかない。夏場は散歩する住民もいるが、これからの季節はほとんど夜間の人通りはないという。
 同署は現場の状況や手口が似ているため、同一犯による犯行とみている。