「上人壇廃寺跡」公園化で整備委員会

国指定史跡

橋本市長から委嘱状を受ける岡田委員

 JR東北本線須賀川駅北西で須賀川二中に隣接する国指定史跡「上人壇(しょうにんだん)廃寺跡」について検討する第1回整備委員会は30日、市役所卸町仮庁舎で開かれ、公園化など具体的な整備に向けて意見交換した。
 初めに橋本克也市長が岡田茂弘国立歴史民族博物館名誉教授ら委員6人に委嘱状を交付した。
 上人壇廃寺跡は昭和43年に国史跡指定を受け、昭和57年と平成12年に2度の追加指定を受ける。面積は約1万4000平方㍍。8から10世紀の奈良・平安時代にかけての石背国・郡付属の寺院跡で、一辺75㍍の区画に金堂・講堂・南門が一列に並ぶ特異な伽藍配置が特徴で、地方における寺院の在り方を示す貴重な遺跡と認められ、東北では初めて地方寺院として史跡指定された。
 奈良時代の六角瓦塔(がとう)、平安時代の金鼓(鉦鼓)、経軸端など全国でも稀な遺物が出土し、平成13年には出土遺物が県重要文化財(考古資料)の指定を受けた。
 周辺には7~10世紀の古墳時代後期・平安時代に機能していた栄町遺跡や古代の官人集落で和同開珎が出土したうまや遺跡、平安時代の寺院・経塚跡のある米山寺跡・米山寺経塚群などが集中するなど、当時の本地域における要衝の一角を示す遺跡で、奈良・平安時代の歴史をひもとく拠点となり、駅周辺地域の整備計画の中でも具体的な整備が検討されてきた。
 検討委員会では市内の史跡公園などの事例を紹介しながら、具体的な整備計画などについて意見交換した。整備提案時期や施工期間などは今後検討を進めていく。