「水辺牽馬之図」140年ぶりに展示

博物館

田善作の油彩画や銅版画を展示した会場

 須賀川市立博物館秋季企画展「亜欧堂田善 江戸時代の銅版画と油彩画」は21日に開幕し、郷土の偉人が残した貴重な作品の数々に多くの愛好者らが足を運んだ。会期は11月27日まで。文化の日(3日)と松明あかしの日(12日)は観覧無料となる。
 明治9年の天皇巡幸に際して行在所にかけられ、その後皇室に納められた絹本油彩画「水辺牽馬之図(すいへんけんばのず)」(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)が140年ぶりに須賀川で展示されるなど開幕前から話題と注目を集めていたこともあり、初日から多くの観覧者でにぎわっている。
 ほかにも絹本油彩「両国図」(個人蔵)をはじめ、「甲州猿橋之眺望」(府中市美術館蔵)、重要文化財の銅版画「東都名所図(二十五図)附東都名所図原版(4枚)」(博物館蔵)など、欧州の技法を貪欲に吸収しオリジナルの技法に昇華させた田善ならではの油彩画や銅版画など約90点を展示した。
 2階常設展スペースでは、常設展スポット展示として、特別展「明治天皇がみた須賀川―明治天皇東北巡幸140年」を同時開催、当時の須賀川町の地図、天皇行在所の様子を描いた絵巻など貴重な資料が並ぶ。
 開館は午前9時から午後5時。休館は毎週月曜日と11月4日、24日。12日は午前11時からギャラリートークを開く。
 観覧料は大人200円、大学・高校生100円、中学生以下、65歳以上、障がい者手帳を持っている人は無料。問い合わせは博物館(℡75―3239)まで。